自分にあった運動量の見つけ方。 ~体質別運動方法~

今回は、こんなお話からスタートです。

★★★

マリア(仮名)は、毎日5マイル(約8キロ)走るという
厳しい日課を続けていることを自負していました。

彼女が30代前半になったときに、消耗感を感じはじめ、
夜は眠れず、そしてある日、肌に老化のサインがでている
ことに気づきました。

マリアは自分の健康のために、運動をしすぎていたのです。

彼女はアーユルヴェーダの医者にカウンセリングしてもらった
後、彼女の体質ーーーヴァータタイプの体ーーーにより適した
運動プログラムをはじめました。

今彼女は、夜よく眠り、彼女のスタミナ、強さ、若い肌をとり
もどしました。・・・

★★★

運動といえば。

・・・実は私、あんまり体力ありません。(笑)

実は今回の内容は、自分的にもっと運動せねば!と言い聞かせる or 気合
を入れる意味で、まとめてみた感があるのですが。

それはさておき。

運動は、現代のような流行の一つになるだいぶ前から、
アーユルヴェーダでは何千年もの間、大事な日課のひとつとされてきたもの。

運動は、アーマ(体の中で、未消化の食物が毒素となって蓄積されたもの)
を燃焼するため、体の重たさや堅さをなおし、体にもっと柔軟性と軽さ、
滑らかさをもたらします。

運動から得られる他のメリットとしては、断固とした態度や忍耐力、
そして仕事をする能力を高めるといわれています。

運動は、体のタイプと季節に合ったものありさえすれば、
そして適切になされるならば、

三つのドーシャすべてをなだめ、バランスを生み出し、消化力を高め、
組織中の不純物を溶かす、なんともメリットのあるものなのです。

運動は免疫を強くし、食べ物への許容量を増やし、疲れを消し、
老化をストップさせ、体重が増えにくい体を作り上げ、、

一見いいことずくしですが、しかし。

運動のしすぎは、かえって体にダメージを与えかねないというところ
がポイントです。

運動をやりすぎると、

疲労、
肌と顔の輝きの欠如、
ピッタやヴァータの悪化

の原因となり、

呼吸器系と循環系(心臓血管系)の酷使は、運動のし過ぎの結果とさ
れています。

現代研究調査では、運動をし過ぎると、フリーラジカル(遊離基)
が生み出され、体が損なわれることを正式に発表しています。

増え過ぎたフリーラジカルは時期尚早の老化はもちろん、変性疾患
の80%以上と結びついているともいわれています。

アーユルヴェーダによれば、

「自分の持っている許容量の50%以上を使うべきではない」とのこと。

その許容量は、エネルギーの日々の波動、季節の変化、年齢、そし
て体のタイプによってさまざまですが、

半分使って半分残しておくことが、ベストとされています。

その人の許容力を超えた運動量は、心と体にアンバランスを生み出し、
有害無益となりえるので、注意が必要。。

では、自分にあった運動量は、どうやったら分るの?ということで、
そこのところを見ていきましょう。

■自分にあった運動量の見つけ方

運動をするとき、活性化され楽しい!と感じられる限りは、
まだ、体が持ちこたえれる許容量を超えていません。

もし、体に負担がかかり、消耗を感じるなら、やりすぎている可能
性があります。

次の二つの「運動しすぎのサイン」が現れるまでは、とりあえず大丈夫
だといわれています。それまでは、大いに運動をエンジョイしましょう。

★サインその1.
鼻からの呼吸が困難になる。

もし、空気を吸うために口を開けなければならなくなったら。
それはあなたの心臓が、循環系が過度に働かされ、心臓や肺の調整が
損なわれているサインの一つです。
すぐに運動をやめましょう。

★サインその2.
額または鼻の頭から汗がでる。

体の他の場所で汗をかくことはよいことですが、この二つの部分が汗
をかいていることに気づいたときは、運動をしすぎている一つのサイ
ンです。一旦運動をやめましょう。

もし、体を十分に使っていないと感じられるようなら、もっと長い時間、
またはもっと強い運動を続けても問題はありません。

散歩からスタートして、毎日少しずつ、歩行を早くして、運動の強さを
増やしていくことができます。

または、歩く時間を長くしていくと◎。

ゆっくりした散歩からはじめて、徐々に運動の強さを増やしていきまし
ょう。やりすぎのサインが現れ始めたことに気づいたら、やめましょう。

■ドーシャ別運動プラン

《ヴァータタイプ》

ヴァータの人は、動きに惹きつけられます。

ヴァータがアンバランスになると(いまやアメリカ人の誰もがヴァータ・
アンバランス!)、じっとしてることができません。

ストレス、不安、心配、悩み、過度の旅行、飛行機の乗りすぎ、動きす
ぎ、どんな類いの変化でも、ヴァータがアンバランスになる原因となり
えます。

エアロビをすればするほどーーー回転、足踏み、走るなどーーーアンバ
ランスをよけいに悪化させる原因になることさえあります。

エアロビのような有酸素運動はすべて、無駄のない筋肉を強化するトレ
ーニングや、地に足を着かせて落ち着きを養えるようなヨガや太極拳、
またはピラティスで、バランスをとることがポイントです。

ヴァータタイプの人の体は通常細いので、体脂肪をそれ以上減らす必要
はありませんが、ストレスを解放し、神経系を支えるための無駄のない
筋肉を鍛える必要があります。

目標は、じっとすることを無理に強要して、座って瞑想することではな
く、疲れている神経過敏な副腎と神経系のバランスをとり、滋養を与え
ることです。

《ピッタタイプ》

ピッタの人たちは、生物学的に最も筋肉を発達させることに順応できる、
激しいタイプです。ピッタの人たちはたいてい、運動能力を競い合うこ
とを楽しみます。

あるピッタタイプの人たちがバランスを崩すと、運動プランをたてない
かわりに、週80時間働き、いつも強引に物事をすすめようとします。

そして、高血圧症を発展させるまで働き続けるか、消耗することは一切
やらなくなるかの両極のどちらかになります。

これは、バランスのとれたアプローチではありません。

ストレスは、コルチゾールや他のストレス・ホルモンを増大させ、体脂
肪を増やします。

暑い真夏のまっただなかに、または一日のうち最も暑い時間に過度の運
動をすることは、火の質をもつピッタタイプの人たちを消耗させ、アン
バランスにします。

重量挙げ、ピラティス、体を冷やして落ち着かせるようなヨガのクラス
は、このタイプの人たちにとても役立ちます。

目標は、武術の達人並みの驚くべきエネルギーを生かすことです。

そうすれば、ストレスや体を酷使することが少なく、もっと効率的で生
産的になれます。

「もっとやる」ことは、必ずしもよいとは限りません!

《カファタイプ》

カファの人たちはふつう、体格が大きくて分厚く、最も運動への耐久性
があります。
カファの人たちは、代謝をあげるために動くことから最も効果を得るこ
とができます。あらゆる類いの動きが役に立ちます。

一日のうち、カファ時間にあたる朝の6時から10時までの間に運動する
ことがベストです。

このタイプは、長く眠れば眠るほど、もっと無気力になり、うっ血し、
次に起き上がるとき、動くのがとても面倒くさくなります。

一度、決まりきった運動のかたちをつくってしまえば、朝のたった20分
間の散歩でさえも、このタイプの人たちを軽やかにし、不活発さを減ら
します。

心臓のためになる運動と、無駄のない筋肉を増やすための強化トレーニ
ングを一緒に行い、さらにおだやかなヨガをプラスすると、とてもよい
です。こうすると、詰まった体の経路がきれいになりはじめます。

たった20分間、どこかへちょっと動くだけでも、助けになります。

☆☆☆

香港の武術家、ブルース・リー曰く、、

『戦う者は、バランスのとれた姿勢を保つことが極めて重要だ。
常にバランスをとらずして、力を発揮することは不可能だ。』

運動は、脳のエンドルフィン(幸福ホルモン)とセロトニン(脳内、
血清、胃粘膜に多く分布し、神経伝達やけがをした組織の血管収縮など
の働きをする有機化合物)を高め、気分をすっきりさせることが
明らかにされています。

その一方、運動不足になると、憂鬱症になりやすいことが、同じように
明らかにされています。

というわけで、

体が強くなるように感じられ、落ち着けるもの。
活性化されつつ、かつ明晰になるように感じられる。

そんなバランスのとれた運動がおすすめです。

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